もっと旅が便利に!2017年の有望株・旅行系ベンチャー10選
TRAVEL業界のスタートアップは、その影響力と競争力から、現在の市場で最も多様なビジネスベンチャーとみなすことが出来る。人口、技術、インフラなどで頻繁に変化し続ける旅行業界では、今後も成長が加速していくと考えられるでしょう。
私は、30ヶ国のバックパッカー経験からAirbnbやカウチサーフィンを世に知られる前から利用しており、世界各地で多くの旅行スタートアップが成長しているのをウォッチしてきた。今日は、2017年に大きな進歩を遂げそうなスタートアップに焦点を当てた10の旅行系ベンチャー企業をご紹介
2017年伸びてきそうな旅行系グローバルスタートアップ10社
1. TipGenie
2015年に設立されたティップジーニーは、2017年も引き続き成長し続けている。このサービスの最大の特徴は、キャッシュレスで世界中を旅できる点。例えば、アメリカのラスベガスのホテルでメイドに掃除を頼みたい、ルームサービスを頼みたい、そんな時にチップを用意するのが面倒と思ったことはあるでしょう
こんな時に活躍してくれるのがTipGenieです。ユーザーはお金を1タップで送り合う事が可能になり、チップをあえて持つ必要がなくなってくる。ユーザーは、Lineの様に、ユーザーネームかQRコードから他人のアカウントを探す事ができます。実際私もサンフランシスコのフィッシャーマンズウォーフで正確なチップを持っていなかったせいで、多く払ってしまったなんていう経験もあり
こういった割り勘サービスは、日本でもLine PayやPaymoがしのぎを削っているが、日本での普及率は未だに低い。うまく広まってくれれば、海外だけでなく国内でも割り勘したい時などに便利になること間違いないでしょう
2. Sensafood
センサフードは、2016年の最もユニークな旅行のスタートアップの1つ。Sensafoodは、世界中のさまざまな地域へ旅行した際に、現地言語で書かれているメニュー等を自国言語に変換してくれるのに役立つでしょう
私もコンサルティング会社Deloitteで働いている時、タイ王国のバンコクで海外駐在をしていて、有名レストランなのに英語表記がないと困ることがあったのを思い出す。。こんな時にタイ語のメニューを英語に直してくれるアプリがあれば助かったのに。このアプリをダウンロードすると、現地の言語で書かれたメニューを英語に翻訳するのに役立つこと間違いない
日本におけるメニュー翻訳サービスとしては、SmartmenuやEAT TOKYO等があげられる。
3. Hotelcloud
ホテルクラウドは、特にホテルや旅行業界でのビジネス向けの新しい旅行アプリの開発に励んでいる。ホテルクラウドは、ホテルの部屋に泊まっている人へホテルの的確な情報や泊まっている場所近くを観光ガイドのように案内してくれるサービス
例えば、フィリピンの四つ星ホテルに泊まっている時に分かりにくいホテルの施設案内に困っているという状況があった時、Hotelcloudにそのホテルが載っていれば、施設を最大限楽しむことができるでしょう。
また、ホテルの周りで行なわれているイベントやローカルサービスをアプリを通して探すことができる便利なサービス。ホテル紹介企業が可能な限り多くの消費者に手を差し伸べるためのプラットフォームを確保できるよう、24時間体制で対応してくれるサービスもあるとのこと。
4. Tripjay
トリップジェイは英国を拠点とする旅行スタートアップで、旅行者は予約料を支払うことなく列車の予約を予約することができます。ウェブのレイアウトはシンプルかつユーザーフレンドリーで、チケットの価格、場所、出発予定時刻などの詳細をすべて表示してくれるでしょう。もちろん、あらかじめチケットを発券する事は現地サービスにも可能、しかしそれを一つのアプリで複数の観光場所に関連するチケットを入手できるとなればどうでしょう
旅行に行く前からあらかじめ電車の切符を購入できるため、旅先に行ったとしても現地で迷う必要も無くなる。例えば、タイからカンボジアの国境を超えたい時に日本からどう購入したらいいのかわからないと言った場合に、日本から先に切符を購入して、現地で切符を受け取り、時間やお金のロスなく旅行を楽しむことができる。私は、時間のロスや現地でお金を損したくないので、こういうサービスが普及してくれるととてもありがたい
5. Hopper
このアプリは航空券の予約を扱っていて、チケットを買うべきタイミングがいつなのかを的確に知らせてくれるサービス。例えば、ハワイに旅行したいけど航空券が高くて安い時を狙って買いたいと考えている人にとってはうってつけ、いつ買うべきなのかを伝えてくれるためコストパフォーマンスが良いサービス
旅行者は、安い航空券を気軽に入手する事ができ、安心して簡単に予約することもできる。例えば、株価やFXの取引でいいタイミングを知らせてくれる個人サポートサービスのようなもので、重宝しそうな予感あり
6. Stayzilla
ステイジラは、Airbnbのような民泊サービスと言えば分かりやすいかもしれない。現在、インドでもっとも大きい民泊サービスの一つで、ホテル滞在サービス、ゲストハウス、ロッジオーナーの情報も提供している
主観としては、民泊が多いイメージで、Airbnbと比べて、一般の民家よりホテル業を生業にしているプロフェショナルが多いイメージ。例えば、インドのバンガロールに旅行へ行った時に、Airbnbがカバーしていないエリア・家・ホテルのオーナーに連絡して、泊まらせてもらうことも可能でしょう。Airbnbで載っている部屋でもStayzillaと比較してコスパが良い方を選ぶといったことも可能なため、比較対象が増えるのはユーザーにとっても歓迎すべきところ
7. Tripoto
トリップオートは、世界最大の旅行コミュニティのひとつとして認識され、旅行者が互いに出会い、交流し、旅行体験を共有することを可能にしてくれるサービス。UI・UXは、多少Pinterestに似ているでしょうか。また、コミュニティと銘打っている様に各ユーザーがフォロワーを抱え、自分が書いたブログを共有する仕様になっている
グローバルコミュニティとして、実際に旅行した人たちがお互いの写真、記事、動画、レビューを通して交流できる仕組みを活かせば、より旅が楽しくなるでしょう。例えば、ブラジル旅行ブログを書いている人がさらにブラジル旅のブログへの導線をはりたいといった需要や同じブラジルのサンパウロを旅した人がどんなブログを同時期に書いているのかといったことも確認できるでしょうね
8. Tripvillas
旅行者がホテルやリゾートとは対照的に、休日だけの別荘を予約するウェブサイトです。背後にあるアイデアは、個人の住宅所有者が自宅をホームステイや別荘用に貸し出せることを目的に、訪問者がホテルの代わりとして彼らに滞在するための予約ができるウェブサイトを構築することでした。言って見れば民泊とあまり変わりませんが、国内滞在者向けといったところでしょうか
AirbnbやBooking.comと違って、旅行者にフォーカスを当てるというより、実際に同じ国・地域に住んでいる人が休日だけ特別な時を過ごす場として利用することができるサービス
9. Thrillophilia
スリルオフィリアは、旅行のイベントや休暇中に行うことに焦点を当てた旅行会社。このウェブサイトには、世界各地のさまざまな場所から8000を超えるアクティビティが掲載されているという。どんな場所で最もエキサイティングでユニークなイベントを選び、旅行者が楽しんで楽しむことができるのが特徴でしょう
このサービスの売りは、20カ国におけるアクティビティの幅広さやブッキングの容易さ、カスタマーレビューの多さや正確さの三つ
10. Nearify
ニアリファイは、あなたの近くで開催されている様々なイベントを検出して通知するアプリで、設定した興味のある場所近くのイベントが表示されます。このアプリケーションは、ローカルイベントに限らず、国際イベントにも使用できるのが良い点でしょう
例えば、カナダに出張へ行った際に、人工知能系のスタートアップが出場するイベントへ顔を出したいといった需要があった時に、トロントや人工知能なのどのキーワードを入力しておけば近くで行われる予定の対象イベントを通知してくれるといったサービス
旅行業界は、ホテルの予約、フライト予約から発券、旅行ツアーまで、より多くのニッチを導入しながら、徐々に成長を続けています。これは、プロセスが長くて面倒だった数十年前と比較して、消費者がより良いサービスを受けることを意味します。
書いてる人:三好真
高校時代の偏差値38のビリで元ジャニーズJr.、ナベプロにて俳優活動に従事。Startup起業の立上げ、慶應義塾大学を卒業後、米系コンサル(Deloitte ConsultingのStrategy部署)にてタイ駐在・USA/イスラエルとのスタートアップコミュニティ作りに関わる。ベトナム・タイとの輸出入ビジネスを行う傍ら、コンサルティング事業も行っています。