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*2018年9月のMBA留学を目指す日々を綴った日記*

2017年に変化するベトナムにおける最近の経済動向

ベトナムは2016年に猛烈な干ばつを喫し、世界銀行は9300万人のうちベトナム人口の3分の1が依然として貧困状態にあると推定しています。ベトナムの人々が貧しい理由は、おそらく絶望的な農家の人たちの現状からきているのが大きいと感じます。私もベトナムホーチミンを含めて三つのシティに滞在した経験がありますが、大都市を覗いて農業に頼りきっている現状を感じました。
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しかし、ベトナム国内は悪いニュースばかりで溢れている訳ではありません。東アジアの2兆米ドル以上のGDPを持つ国々という周辺環境や中国よりも安価な製造拠点としての歓迎された評判は、さらなる投資を引き続き維持し、輸出生産を拡大し、国内消費を拡大する見通しがたてられます。ベトナムの経済は、1980年代後半からこのような状況にあり、昨年は6.3%の伸びを示し、2017年には6.8%の成長が見込まれています。なぜ貧困や干ばつにもかかわらず、このような成長ができるのかに関しては、私は5つのポイントから来ていると考えています。


1. 復活または交換される見込みのThe Trans Pacific Partnership
ドナルド・トランプ米大統領はTPPとして知られている12カ国の貿易協定を廃止する見通しだ。しかし、幾人かの人々は、トランプが何とかそれを救済すると思っています。というのも、ベトナムは既に中国や日本の経済大国を含む16のFTAに参加しているからです。米国議会が2016年に締結した協定を批准しない場合、ベトナムは対抗措置として他のTPP加盟国​​との二国間協定を追求することができます。ベトナムはまた、世界のGDPの30%を占める中国側の包括的な経済連携パートナーシップに参加する予定であり、米国のトランプ大統領の意向によって国が大きく左右されるという事はなさそうです。


2. 直接投資であるFDIが加速し続けているベトナム
ベトナムは外国企業に投資の理由を与え続けています、例えば外国人投資家は既に貿易協定の下で関税引き下げの恩恵を受けているという点、また大幅な税金の優遇等、ベトナムは国を挙げて外国企業の投資を加速させる取り組みを行ってきました。 2015年には、外国投資に関する規則が明確化され、許可処理もスピードアップされる現状も整備されました。2016年はこうした変化の「移行年」であり、2017年にはベトナムは「より構造化された競争力のあるビジネス法案を収集し、より多くの直接投資を誘致し、ベトナムが世界の主要な製造拠点である」とホーチミン市のDezan Shira&Associates consultancyの国際的なビジネス・アドバイザリー・アソシエイトであるOscar Mussonsは述べています。


3. ベトナムの人々はより豊かになり、より多くの消費を行っている現状
ベトナム中流階級は2020年から3300万人に倍増し、それはより多くの消費を意味するとボストンコンサルティンググループは昨年推定しました。そのグループの人々は、通常、地元の消費者の好みの短いリストを作るアイテム、電話、オートバイ、旅行と健康製品のために、少なくとも月額714ドルを稼ぐ。中産階級が増えている理由は、輸出製造業の成長に関連した雇用の急上昇とともに賃金が上昇している事が大きな原因です。


4. 伝統的な産業という枠を超えて上がり続ける工場労働の価値
ベトナムからのハイテクのシェアは、2010年の5%から2015年には25%に達し、昨年は減速の兆候さえ見られない現状です。ベトナム企業でエレクトロニクスの巨人であるHon Hai Precision、IntelSamsung(数十億ドル相当)による投資が大きなBreakthroughの扉を開いたと感じます。サムスンディスプレイは、ハノイの株式市場調査会社によると、すでに約40億ドル相当のプロジェクトに25億ドルの新規投資を検討していると言っています。エレクトロニクスは、他のアジア諸国への生産が減速している衣料品や靴などの伝統産業に取って代わっています。ベトナムの政策立案者は、今年、年間輸出額を8%から10%引き上げることを目指している、とニュース・ウェブサイトのベトナム顧問の編集者で創始者であるLouie Nguyenは指摘しています。この傾向は、価値の高いものを作っている企業にとって、新しいスキル、より高い賃金、より多くの収入をもたらします。


5. 拡大するプライベートビジネスと多様化する仕事
ベトナム共産党政権の下で、傀儡企業により長い間支配されてきたベトナムは、民間企業を育成するスピードが遅れており、技術的に自国でできるような中国の輸入品に依存しているのがまだまだ現状です。しかし、世界銀行が2015年に景気が悪い原因として指摘していたプライベートビジネスが拡大しています。その中心的なのは、小売業と輸出業です。また、メディア、エンターテインメント、オンライン決済などでは、ビールや新興企業のブームが沸いています。 2016年に孵化した3つのローカライズされたベンチャーキャピタルファンドは、ベンチャーキャピタルが前回の資金不足を乗り越えるのを助けました。


以上、現在のベトナムが今後も成長し続ける為に必要な5つのポイントでした。私の弟も日本の大学卒業後、2016年からベトナム企業の旅行代理店で働いている現状から日本人の新卒もベトナムで働きたいという人が増えることを願っています。

 

書いてる人:三好真

高校時代の偏差値38のビリで元ジャニーズJr.、ナベプロにて俳優活動に従事。Startup起業の立上げ、慶應義塾大学を卒業後、米系コンサル(Deloitte ConsultingのStrategy部署)にてタイ駐在・USA/イスラエルとのスタートアップコミュニティ作りに関わる。ベトナム・タイとの輸出入ビジネスを行う傍ら、コンサルティング事業も行っています。