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北朝鮮の戦闘力と日本の防衛力比較・独自の被害想定②

本日25日は、北朝鮮の軍創設85周年を迎える日であり、Xデーと予想される日の一つであり、史上最大規模の火力訓練を実施、金正恩が視察に訪れているという。24日には韓国系米国人「キム・サンドゥク」が北朝鮮当局が拘束、25日には日米韓の高官協議が行われ、米政府は北朝鮮問題の全上院議員に対するブリーフィングを26日に行う予定であり、事態は緊迫度を増している

しかし、今回気になるのは、15日のパレードで登場したICBMと見られる新型ミサイルと個体燃料エンジンベースのミサイルである、米軍事専門家の間では北のミサイルの想像以上の発展スピードに恐怖さえ感じると言う、それに恐怖を感じないのは隣国の日本人としてはおかしなものである。レッドラインを越え、第二次朝鮮戦争が勃発した際に注目される各国の軍事力である。今回は、北朝鮮、米国、日本、中国、大韓民国軍事力に焦点を当てていきたい

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画像:North Korea missile test 'blew up almost immediately': US military@sbs.com

戦争が勃発する前にある程度把握しておきたい各国の軍事力

第二次朝鮮戦争が起こった際、北朝鮮が行使できる軍事力・射程圏とは

短距離ミサイル「火星」(韓国の近場を射程圏へ)

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画像:North Korea put up a pageantry to develop nuclear weapons, the country is most afraid of Japan@Bestchinanews

最初にミサイル開発へ手を染めたのは、金日成時代の1976年、エジプトから輸入した旧ソ連製の「スカッド」である。1984年には、このスカッドを元に国産の短距離ミサイル「火星(ファソン)」の製造に成功、それぞれ距離と弾頭は以下の通り

「火星5」(スカッドB):飛行可能距離300キロ

→射程圏内には軽くソウルが入る*ソウルと北朝鮮の距離はたったの約40km

→韓国の約2/3がこちらのミサイルで射程圏内である

「火星6」(スカッドC):飛行可能距離500キロ(イランへも輸出されている)

→射程圏内には釜山、大邱、光州を含む韓国全域が射程圏内に入る

→最大500kmなため、全域というのはまだ足りないかもしれない

中距離ミサイル「ノドン」「ムスダン」(日本全域を射程圏内へ)

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画像:Nodong Missiles@The Korea Times

北朝鮮は、1980年代末、射程距離約1000キロの準中距離ミサイル「ノドン」の開発が行われ始めた。英国のシンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」によると、改良型ノドンは、射程を1600キロまで伸ばし、沖縄県の米軍基地まで届く

2016年に何度か行っていたミサイル発射実験は、中距離ミサイル「ムスダン」であり、呼び方は「ノドンB」、「テポドンX」とも呼ばれるもの。それに加え、2016年8月に「北極星1号」を潜水艦から発射した。2017年15日に行われた北朝鮮の軍事パレードでは、中距離弾道ミサイル「北極星2号」が初めて披露され、米軍事関係者を驚愕させている

「改良型ノドン」:飛行距離最大1600キロ

→射程圏には南は沖縄の米軍基地、東は千葉県の西房総、北は北海道の知床半島まで、日本全域が入る

「ムスダン」:米ミサイル防衛関係者によると約3200キロ

→射程圏内には、日本全域を軽く射程圏内に入れ、ギリギリ米国領のグアムに届くと言われている。また、フィリピンやベトナムも範囲に入る

長距離弾道ミサイル「テポドン1」「テポドン2」(米国や豪を射程圏内に)

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画像:テポドンミサイル@voanews.com

北朝鮮で「白頭山1」と呼ばれている「テポドン1」は、同国が初めて開発した多段式のミサイルとなった。1998年に人工衛星として打ち上げた発射実験で、初めて打ち上げ実験が行われたとされている。また、テポドン2の射程距離は、5000-15000キロと推定されている。北朝鮮は、2016年2月に、「銀河」と名付けたテポドン2を使った人工衛星の打ち上げに成功している。

15日に行われた故・金日成主席の105回目の生誕記念日での軍事パレードでは、3種類のICBM級のミサイルが公開されている。ここで紹介されていたのはKN08KB14新型ICBM級のミサイル(初登場)だった

「テポドン1」:飛行距離は2000-3000キロ

「テポドン2(銀河)」:飛行距離は5000-13000キロ

→射程圏内は米ハワイ(北から8500-9500キロ)、オーストラリア(北から6000-8000キロ)、米アラスカ(北から6000-7000キロ)

北朝鮮が行った最も最近の挑発行為は、4月16日午前6時20分頃の弾道ミサイル発射(日本海に向けて)である。この時のミサイルは、「スカッドER」と言われており、約1000kmを最大飛行距離としているものであり、日本には最大でもギリギリ届かない程度のものであった。さらに、北朝鮮の政府高官が戦争が起こった際に、一番被害を受けるのは日本と名指ししているのだ

ここまで急激な軍事拡大を行いながら軍関係者や一般市民から不満のストライキが起きないのは不思議であるが、それは国内部のシステムに起因している。内容に関しては以下の記事にまとめているのでご紹介したい

bilijohnnys.hatenablog.com

第二次朝鮮戦争が起こった際、日本が対応できる軍事力とは

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画像:イージス艦「あたご」

先ほどご紹介したように、中距離弾道ミサイル「ノドン」以上のミサイルは日本全域を狙えるのが現状である。2016年6月22日に発射された中距離弾「ムスダン」は米領グアムを射程に収め、「ロフテッド軌道」という通常よりも高度を出す打ち方で発射している事に懸念も集まっている。弾道は、1000キロを超す高さまで上昇して日本海に落下、着弾間際の速度が非常に早く打ち落すのが特に危険視するべきなのは、「ノドン」ではなく「ムスダン」である

「高度1000キロはまさに宇宙空間。現状では撃ち落とすのは難しい」

と、日本の政府関係者は話していると言う。日本政府は、本土に落下が予想される弾道ミサイルを迎撃するために、上層と下層で迎撃する二段構えの対応を整備してきた。上層に関しては、イージス艦から「SM3」ミサイルを発射し、大気圏外で迎撃する予定である。また、撃ちもらした場合は、地上に展開した「PAC3」ミサイルで対処する予定である

一方で、「ノドン」ミサイルも油断は出来ない。北朝鮮は、「ノドン」ミサイルを200発、そして5発は確実に同時発射できるとしている。5発ならイージス艦で対応可能な数であるが、15-20発同時に打てる設備が北朝鮮にあるとすれば日本のイージス艦だけでは到底対処出来ないだろう

北朝鮮が第二次朝鮮戦争勃発への引き金を引くかどうかは、次の挑発行為をどう行うかによってくる。これまでの挑発行為、テロ行為等に関しては以下の記事にまとめているため、ご紹介したい

bilijohnnys.hatenablog.com

第二次朝鮮戦争が起こった際、北朝鮮の軍事力による日本の被害想定

北朝鮮のミサイルに対して、日本が被る死者数や被害エリアに関しては、下記の記事にまとめているため、割愛したい

bilijohnnys.hatenablog.com

ミサイル以外に懸念したいのは、決して過小評価出来ない北朝鮮の特殊部隊による地上からの攻撃である

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北朝鮮の偵察総局所属の特殊部隊員は、あらゆる面で最高水準の能力が要求される、いわば北朝鮮のネイビーシールズである。2000年に脱北した元北朝鮮軍大尉(34・当時)の証言によると訓練が想像を絶するものであると言う

「偵察兵の訓練は、氷の張った冬の海で遠泳を行うなど、尋常ではない」

アメリカ軍の情報でも以下の証言がなされている

「40キロの装備を背負い、24時間以内に山地50キロを踏破できる」

北朝鮮軍は、北朝鮮と日本を往復可能な大型輸送機「ll-76(イリューション76)」を用いて特殊部隊を地上へ降ろす訓練を行っており、有事となれば北朝鮮から大型の輸送機が飛んでくる可能性は非常に高い、輸送機は迷彩柄であり、目視で判断するのは難しいだろう

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画像:BBC

上記の地図は、2016年8月3日に北朝鮮が発射した弾道ミサイルだが、日本の排他的経済水域内に落下している。下記のリンク先で書いているように、ミサイルで狙われるとすれば、最も危険なエリアは青森県ではないかと予想している。3日のミサイルもそのまま飛んでいれば青森県付近に落下していたと見られる

bilijohnnys.hatenablog.com

北朝鮮の特殊部隊が潜伏しやすい場所は、森林に囲まれた密集地が主だが、市街地においても潜伏は容易である。お隣の韓国では、北朝鮮による大統領暗殺指令を受けた特殊部隊が韓国内に潜伏し、市民や家畜を殺害する事件が起きている

世界から見た日本・北朝鮮の軍事力評価・ランキング

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画像:GFP

世界中から見た日本の軍事力評価とは

軍事情報企業「グローバル・ファイヤーパワー(GFP)」が2016年に世界軍事力ランキングで発表したところによると、日本は世界126ヶ国中で7位と言う結論になっている。審査基準は、「兵士数」「兵力装備」「予算」「地理的要因」「兵站支援」等を含めた独自の50指標から作成されている、いわば各国の戦闘力である

上記ランキングは以下の通り
1位:米国(常任理事国+NPT核保有国)
2位:ロシア(常任理事国+NPT核保有国)
3位:中国(常任理事国+NPT核保有国)
4位:インド(NPT批准・核保有国)
5位:フランス(常任理事国+NPT核保有国)
6位:英国(常任理事国+NPT核保有国)
7位:日本(第二次世界大戦の敗戦国)
8位:トルコ
9位:ドイツ(第二次世界大戦の敗戦国)
10位:イタリア(第二次世界大戦の敗戦国)
11位:大韓民国
12位:エジプト
13位:パキスタン(NPT批准・核保有国)
14位:インドネシア
15位:ブラジル
16位:イスラエル(NPT批准・核保有が疑われている国)
17位:ベトナム
18位:ポーランド
19位:台湾
20位:タイランド
21位:イラン
22位:カナダ
23位:オーストラリア
24位:サウジアラビア
25位:北朝鮮(NPT批准・核保有国)
*NPT:核拡散防止条約(1970年3月5日より効力発生)

北朝鮮って25位?まだまだじゃない?と思われた人も多いでしょう。しかしながら、2014年の米オンラインニュース「ビジネスインサイダー」によると、精度は違えども潜水艦の保有台数は米国(72隻)、中国(69隻)、ロシア(63隻)を抑えてランキングトップを抑えている

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出典:Business Insider

朝鮮半島付近で集結する主要関係国の軍事力比較(特に問題の箇所)

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出典:Business Insider

第二次朝鮮戦争が勃発した際に気になるのは日本への被害である、特に問題視されている北朝鮮の兵力は主力戦闘員数戦闘機保有数、そしてダントツの潜水艦保有数である

・主力戦闘員数
→北朝鮮軍(69万人 *日本の「平成23年版防衛白書」では120万人とされる)
→在韓米軍(2万5千人)
 在日米軍数(約5万人*2010年時点)
→大韓民国軍(66万人)
→日本の自衛隊員(24.7万人)

→北との国境付近の中国軍(15万人)
→北との国境付近のロシア軍(中国軍と同じ総兵力に占める割合の6.5%なら約5万人程派遣していると考えられる)

・保有戦闘機数
→北朝鮮軍(943機)
→在韓米軍(正確な数は公表されていないが、総主力戦闘員に占める在韓米軍の割合と戦闘機保有数をかけると約240機となる)
 在日米軍(在韓米軍と同じ方法で予測すると、約480機となる)
 空母2隻(1隻あたり10-19隻の戦闘機を載せていると言われる)
→韓国軍(1393機)
→日本の自衛隊(767機)
*米ステルス戦闘機F-35Bが米韓同時訓練で朝鮮半島を2017年3月に初飛行

・保有潜水艦数
→北朝鮮軍(78隻)
→朝鮮半島付近に日米中露韓の潜水艦が50隻ほど集結している(2017年4月23日時点)米軍が朝鮮半島に原子力潜水艦「コロンバス」を朝鮮半島へ展開していることを2017年4月21日に明らかにしている
巡航ミサイルを搭載可能な米海軍の原子力潜水艦が4月25日、韓国の釜山港へ入港
*コロンバスは数千キロ離れた地上のターゲット(金正恩)を精密に攻撃できる巡航ミサイル「トマホーク」や対艦ミサイル「ハープーン」魚雷を搭載

・空母数
→米軍・カールビンソンは4月25日に朝鮮半島へ到着予定
→米軍・ロナルドレーガン(神奈川県横須賀市に停泊)