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ベトナムで起業・投資するのは今!10個の重要指標

ベトナムへの投資や起業には、もちろんマーケットリサーチが必要。安定期に向かっているベトナム経済は、大多数の投資家にとって最適な時期でしょう、むしろ少し遅いくらいな。。投資する国や企業等を決めるには、理想的な市場を的確なデータによる確信が必要。ベトナムでビジネスをする傍で感じるベトナム市場が魅力的だという主な10指標に触れていきたい*

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以前紹介した株式売買によって16分で20億稼いだBNF氏ですら、絶対に成功すると保証されるマーケットを見つけることはできない。投資には、常にリスクがあり、最高のストーリーにも欠陥がある。しかし、今、世界を見て、資本投資するのに魅力的だと考える最高の市場はまさにベトナム

ベトナムは、中国と同様に、権威主義的な共産主義政府とそれに伴うすべてのネガティブ要因が混在している。幸いにも、ベトナムへ投資する人たちは、国有企業の思惑を考え、高成長の軌道に乗っているより小さな民間企業に焦点を当てる柔軟性を持っているため、中国よりは希望が持てそう。

 ベトナムへの投資(会社起業・出資等)をする際の判断基準となる10指標

1. 堅調な外国投資であるFDIが業界および株式市場を推進する

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グラフ:Tradingeconomics.com in 2017

ベトナムにおける外国直接投資は、2016年の第4四半期に4017.7米ドル(前期は3667.7)に増加している。ベトナムにおける外国直接投資は、2001年から2016年にかけて3689.77米ドルを平均として推移し、2008年第2四半期が25790.92米ドルの過去最高値を記録、 2006年第4四半期には最低値の-2649.50米ドルであった。

 

2. 近隣諸国と比較した際に秘める潜在的なポテンシャル

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画像:countryeconomy.com in 2015

ベトナムは、都市化、一人当たりの収入、株式市場と製造拠点の大きさの面で、タイなどの近隣諸国に追いつく準備ができ始めている。ベトナムの人口ポテンシャルを考えるとタイを超える日が来るかもしれない。2015年時点では、ベトナムの名目GDPはタイのGDPの半分ほど。一方で、ベトナムにおける一人当たりの名目GDPは、タイの3分の1と多少遅れを取っている。

 

3. 都市化が進む事によるさらなる経済発展

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画像:Worldometers.info in 2017

ベトナム人の約65%は農村にまだ住んでおり、農業に携わっているので、中国の台頭のように、都市化によってさらなる経済成長と所得上昇が見込める。正確な数値でいうと、人口の34.7%が都市部である(2017年に33,121,357人)ため、未だに大多数は農村に住んでいるよう、この人たちが都市に流れ込み続けると新たに発展する都市(中国でいう2級都市のような)が出てきそうだ

 

4. 好調なマクロの基礎データから見る経済の安定性

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データ:tradingeconomics.com in 2017

国のマクロ経済指標は、全体的に5年前より良い一方で、貿易収支はマイナス。また、外貨準備高340億ドル(2014年)から286億ドル(2015年)へと下がっている。金利は、最大期の15%から6.5%に下がり一定している。インフレ率は、2015年頃に最低値の-2.6%まで低下した一方で、今では5.02%、リーマンショック後あたりには最高値の28.24%あったことを踏まえるとまだまだ低い数値。年間経済成長率は6%から7%の範囲でかなり安定している点は評価できる。

 

5. 依然として未開拓なインフラ近代化に対する未来予想図

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データ:Statista.com in 2017

ベトナムのインフラストラクチャーは267,000kmにわたる道路を未だに改善中だ。また、1人あたり1.49台の携帯電話を保有し、スマホの保有台数を年々増加。経済は多様化しており、国は資源が豊富でエネルギー輸出国になっています。2017年には、ベトナムのスマートフォンユーザー数は2,850万人に達し、世界中のスマートフォンユーザー数は20億人を超えると予測されている

  

6. 銀行と金融の市場改革による生産性向上

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ベトナムの重要な問題には、銀行債務不良債権がある。それに付随して、金融システムをオープンにし近代化するために幾つかの障害がありそうだ。また、国有企業289社を民営化する計画を進めると国に頼り切りな企業へメスを入れられるかもしれない

ベトナム政府は、1986年のDoi Moi改革(戦後の中央計画が失敗した10年後に設立された一連の成長促進イニシアチブ)により、経済成長を進めてきた。 市場の自由化、貿易障壁の削減、配給制度の廃止、特定の産業における民間企業の促進は、ベトナムの経済を復活させ、民間セクターの潜在的な生産力を引き出したのも事実でしょう

 

7. 優れた人口統計は、収入と富の長期的な成長を示す

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グラフ:worldometers.info in 2017

国連のデータに基づくworldometers.infoの発表によると、ベトナムの人口は95,155,761人(2017年3月27日時点)で、平均年齢はわずか30.8歳、35歳未満の人口が70%を占めている。若年世代は、日本の高度成長期のように、近未来の経済発展を信じて努力している状況。

人口が1億人を突破するのはもうすぐといったところだ、しかしグラフのように年間人口増加率は落ちてきているため、あと10年ほど経つと安定期に入るだろう。すでに、ベトナムの人口は世界人口全体の1.27%に相当するほど大きいものになっている。

 

8. ベトナム国内の中間層・富裕層増加に伴う可処分所得の増加

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過去10年間で、ベトナムにおける中間層・富裕層が年間13.5%の複合比率で上昇している。中間層・富裕層が増えると、より高価格帯の商品が売れるようになる。

※ボストン・コンサルティング・グループは、ベトナムの中高年層は、2020年までに3300万人に倍増すると予想している。

 

9. ASEANの中心的地理的・戦略的重要性によるベトナムが受ける恩恵

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太平洋横断パートナーシップ(TPP)が合意に達すると、ベトナムが最大の受益者になる可能性が高い。TPPに対する動きには注目する必要がある。

最近設立されたASEAN経済共同体(AEC)の進展に伴い、すでに急速に拡大しているASEAN域内貿易はさらに勢いを増すだろう。ベトナムの長い海岸線、南シナ海に面している立場、世界貿易の40%を占める航路が戦略的重要性を強調している。ベトナムの米国との協力は、中国がこの地域で影響力を増していることについての懸念を抱き、状況も深刻化しているのも事実だ

 

10. 製造とサービスのための低コストの基盤によるさらなる外資の流入

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中国よりも平均賃金最低賃金が大幅に低いなど、中国からベトナムへと工場が移り始めている。ベトナムの最低賃金は、2016年に3,500 VND千/月(日本円:約17000円)から2017年には3,750 VND千/月(日本円:約18000円)に増加した。給与の増加に伴って、可処分所得もさらに増えていくだろう

韓国、日本、アメリカ、そしてヨーロッパの各国の企業とその政府は、製造拠点の設立とベトナムとの良好な関係を築くため、お互いに歩み寄っている。中国だけは別だが。一例は、ベトナムへの最近17億ドルの援助パッケージを発表した日本政府のもの

以下は、2016年3月に発表された外国投資プロジェクトの一部

Samsung Electronics Company Ltd.(005930.KS)のR&Dセンター - 3億ドル
Zincox Resources(ZOX.L)製鉄所 - 1億1500万ドル
ネスレ社(NESN.VX)の第6工場 - 7000万ドル(合計520万ドル)
LGディスプレイ(034220.KS)が製造拠点を倍増 - 15億ドル
ベトナムで生産を増やしている優良企業のほんの一部

おまけ・ベトナムで生産を拡大する優良企業 

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投資となれば、ポートフォリオリスクボラティリティの低下を考え、ポートフォリオにベトナムを加えるメリットはあるだろう。 

 

ベトナムに投資する最良の方法

私はしばしばベトナムのような新興のフロンティア市場を「バイク市場」と呼んでいる。これは車のほうが道路にモーターバイクがはるかに多いためだ。ベトナムの場合、車のバイクは自動車よりも6倍多い。

交通量の増減により数千のバイクが混雑している繁華街では、よりオープンな市場と競争に満ちた、若々しく野心的な人々がベトナムの最強の魅力を感じている。 25歳から54歳の年齢層に46%の人口が集中している事を考えるとイメージできるかもしれない。

残念なことに、国のアドバイザーは、ベトナムに興味のある投資家をMarket Vectors Vietnam ETF(VNM)に送る。 ETFには、ベトナム最大の非効率な国有企業の多くが含まれているため、これは最善の選択ではない。

急速に成長し、魅力的な評価で取引される中小規模の民間企業は、多様なポートフォリオだ。アジア・フロンティア・キャピタルのベトナム基金は、この領域への投資を集中的に行っている。そのファンドは、設立以来19.2%の年間利益だけで、過去30ヶ月間で53%上昇している。

今、このファンドが投資するいくつかの企業がある。 

Vinasunは年間売上高が2億ドルに満たない主要なタクシー会社だ。 Uberの入国はより競争の激しい環境を作り出した一方で、両者が成長する余地は十分にあり、2016年の予想収益のちょうど6.9倍で取引されてる。魅力的な要素としては、シンガポール政府がビナソンの最大株主の1つであることだ

Dien Quangはベトナムの大手照明会社だ。数年前、住宅や商業ユーザーにとって低コストで効率的な照明を提供するLED照明業界に参入した。同社の売上高は2桁台で増加しており、2017年末までに生産を倍増する計画だ 

 

書いている人:三好真
高校時代の偏差値38のビリで元ジャニーズJr.、ナベプロ出身。Startup起業、慶應義塾大学を卒業後、米系コンサル(Deloitte ConsultingのStrategy部署)にてタイ駐在・USA/イスラエルとのスタートアップコミュニティ作りに関わる。ベトナム・タイとの輸出入ビジネスを行う傍ら、コンサルティング事業も行っています。